これでもできるFT8交信Part2
2019-03-23
FT8で交信したいけどPCと無線機のインタフェースが面倒でハードルが高いとお考えの方に簡単にできる方法の紹介です。すでに50局以上の交信実績があります。とても簡単ですので興味のある方は試してみてください。
準備段階として
・PCにWSJT-Xをインストールし適切な設定がされている必要があります。
WSJT-Xの設定方法はインターネットで検索すれば見つかります。
・パソコン内蔵時刻誤差を1秒以内程度にしてください。
音は聞こえてるのにデコードできない場合は、時刻誤差が大きいことが原因かもしれません。

図1の構成で交信したので簡単に説明します。・・・ 使用周波数 50.313MHz
①無線機スピーカから聞こえるFT8特有のピ~という受信音です。
②受信音ピ~は、PC-A内臓マイクで拾われPC-Aへ入力されます。
★受信音ピ~は、PC-Aインストール済のWSJT-Xによりデコードされ表示されます(時刻誤差注意)★
★CQを出している局を見つけダブルクリック★
★WSJT-X受信周波数画面には相手局から応答(S/N比)、自局から相手局へのS/N比が表示★
★WSJT-X自動シーケンスを選択しておけばパソコンが勝手に標準メッセージを送信します★
③無線機マイクをPC-Aのスピーカ口にあて、スピーカから出力されるFT8信号ピ~をマイクに入力
④アンテナから電波が放出され、相手局で信号がデコードされ自動シーケンスに任せ「・・・73」となれば交信成立
尚、FT8は15秒ごとに送受信しますから、相手局が15秒/45秒の奇数(odd)送出であれば、自局は30秒・00秒の偶数(even)送出で交信する必要があります。原始的な方法で交信しようとしてますから無線機のVOX機能を使えば多少楽になります。
VOX機能を使わないならWSJT-Xの時間を見ながらマイクPTTボタンを押してください。
この様な方法で交信してるので図2のような珍現象も起きます。

無線機は使用せず、PC2台で実験です。
右側は、PC-A WSJT-XのRx Frequency表示画面です。
黄色部分のCQ 7K4BWY PM95は、PC-AがCQを送出した時の状態です。
これは通常見かける画面ですね。
緑色部分のCQ 7K4BWY PM95は、PC-Bが送出したCQを
PC-Aの内臓マイクが拾ってWSJT-Xにより入力信号がデコードされた状態です。
FT8モードで交信したいだけであれば、必ずしもインタフェース機器の購入や製作が必要という訳ではありません。
耳と口がパソコンに代わっただけで通常のSSBモード交信と一緒です。
タグ :